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図書だより H29第4号
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【トピック】図書室より
2018
3.14
【図書室より】
図書だより H29第4号
図書だより 平成29年度第4号(平成30年3月12日発行)
                         前橋育英高等学校図書館

☆3月に入り、陽光は春の光の強さになってきました。
春休みにしたいことや、新学年への期待などで、みなさんはワクワクしている
頃だと思います。
 この時期の図書室で行う特集は「本屋大賞」です。
本屋大賞は、全国の書店員さんが一番売りたい本を選ぶ賞。本好きの書店員さん
たちの「この本ぜひ読んで!!」という思いが詰まった賞です。今年度は以下の
10冊の本がノミネートされました。大賞の発表は4月10日(火)。どの本が
選ばれるか楽しみですね!
あわせて、過去の本屋大賞受賞作も展示しています。
H29-4-111

H29-4-22

☆2018年本屋大賞ノミネート作品
書  名         著者名    出版社
AX           伊坂幸太郎 KADOKAWA
かがみの孤城       辻村深月   ポプラ社
キラキラ共和国      小川糸    幻冬舎
崩れる脳を抱きしめて   知念実希人 実業之日本社
屍人荘の殺人      今村昌弘   東京創元社
騙し絵の牙       塩田武士    KADOKAWA
たゆたえども沈まず   原田マハ    幻冬舎
盤上の向日葵      柚月裕子   中央公論新社
百貨の魔法       村山早紀   ポプラ社
星の子         今村夏子   朝日新聞出版

☆春休み貸し出し開始!
開始日  3月12日(月)より
冊 数  10冊まで
返却日  4月10日(火)

☆西田 郁先生のオススメ!
 『じぶん・この不思議な存在』鷲田清一 著  講談社現代新書
高校生の皆さんは今まで自分自身に対して「わたしってだれ?」という
疑問を持ったことはあると思います。正解なんてない難しい哲学的な問い
です。自分自身のなかにその答を探しても、見つからず不安がつのるだけ
でしょう。本書は「わたしってだれ?」という哲学的なテーマを扱った本
ですが、実は本書を読んでも皆さんが求める答えが載っているわけでは
ありません。ですがここで語られているのは、〈自分らしさ〉というのは
自分自身のなかにあるのではなく、「他人」を通じてしか「自分」を認識す
ることができないということです。しかし結局は「他人」と比較して見つけ
る「自分」というのは一部でしかなく、「自分」というものを結論付ける
ことのできないとても脆い不確かな存在だということです。
 この本は皆さんが探すような〈自分らしさ〉の答えは書かれていません。
しかし、そこに向かうためのヒントが見つかるかもしれません。難解な
テーマですが、筆者の経験や引用を多く取り入れていて比較的読みやすく、
面白い本です。特に、「電車で化粧をする女性」についての一文は秀逸で
そこだけでも読む価値があります。是非読んでみてください。


☆「私のすすめる一冊・4」に掲載の本を読んで、感想を書こう!
図書だより第3号では、秋の読書週間の特別企画
「「私のすすめる一冊・4」に掲載の本を読んで、感想を
書こう」に応募された原稿のうち、最優秀作を掲載しました。
引き続き今号は優秀作を掲載します。

『空が青いから白をえらんだのです』 1年 加藤 
 最初この本を見たときに刑務所という言葉が目に留まりました。
刑務所というと犯罪者がいる怖い場所だと思っていたからです。
けれどいざ本を開いてみると、自分のしたことに対する反省の詩、
心の中で言葉にならなかったものを書いた詩など、想像していた
ものとは全く違うものでした。特に多かったのは、お母さんに対する
感謝の詩でした。人に感謝するということをこの本が思い出させて
くれました。読み進めるほど考えさせられました。

  推薦者:中手崇人先生
『空が青いから白をえらんだのです 奈良少年刑務所詩集』
   寮美千子編 新潮文庫

☆図書委員のオススメ!
『神様の御用人』シリーズ
浅葉なつ著 メディアワークス文庫
作者の浅葉なつは、電撃小説大賞でメディアワークス文庫賞
を受賞した、一味違う作風の作者です。私生活においても住居の
決め手は、神社から近かったからという程の神社好きであります。 
 本書は「ほんわかして、しっとり落ちついていて、じーんとくる話」
をコンセプトにして書いたとのことですが本当にドタバタ、錯覚に
陥りやすい内容です。というのは、登場するすべての神社が実在する
神社をモデルにしており、それぞれの神社をモチーフにして、一つ一つの
神社に現実感があるのです。作者の見方、感じ方が読者に共感を呼んだり、
反感を持たれてそんな訳ないだろうと軽くあしらわれたり。平易な文章で
神様を生身の人間のように描いているので、読者は様々な受け取り方を
する事が出来るでしょう。気がつけば本書に引き込まれている自分を
知ることが出来ると思います。
             図書委員2年 大熊

☆ 新刊図書案内ぴっくあっぷ
書  名 (著者名  出版社)
<図書>
僕らが毎日やっている最強の読み方(池上彰∥著 佐藤優∥著 東洋経済新報社)
僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう(山中伸弥∥[ほか]著 文藝春秋)
まねる力(齋藤孝∥著 朝日新聞出版)
小さな大世界史(ジェフリー・ブレイニー∥著 ミネルヴァ書房)
人生に悩んだら「日本史」に聞こう(ひすいこたろう∥著 祥伝社)
最新世界大地図(小学館)
「歴史×経済」で読み解く世界と日本の未来(井沢元彦∥著 PHP研究所)
データブックオブ・ザ・ワールド 2018年版(二宮書店)
重力で宇宙を見る(二間瀬敏史∥著 河出書房新社)
動物になって生きてみた(チャールズ・フォスター∥著 河出書房新社)
NHKスペシャル「人体 神秘の巨大ネットワーク」1(NHKスペシャル「人体」取材班∥編 東京書籍)
全部わかる電気(三栖貴行∥監修 成美堂出版)
猫はこうして地球を征服した(アビゲイル・タッカー∥著 インターシフト)
田口奈津子365日かわいく使える消しゴムはんこ決定版(田口奈津子∥著 ブティック社)
ストラディヴァリとグァルネリ(中野雄∥著 文藝春秋)
基礎から学ぶ!筋力トレーニング(有賀誠司∥著 ベースボール・マガジン社)
高校サッカー年鑑 公式記録 2018(全国高等学校体育連盟サッカー専門部∥編 講談社)
藤井聡太 天才はいかに生まれたか(松本博文∥著 日本放送出版協会)
英語にできない日本の美しい言葉(吉田裕子∥著 青春出版社)
広辞苑 第7版(新村出∥編 岩波書店)
朝日キーワード 2019(朝日新聞出版∥編 朝日新聞出版)
池澤夏樹、文学全集を編む(河出書房新社編集部∥編 河出書房新社)
X-01 2(あさのあつこ∥[著] 講談社)
ふたご(藤崎彩織∥著 文藝春秋)
西郷どん! 前・後編(林真理子∥著 KADOKAWA)
おらおらでひとりいぐも(若竹千佐子∥著  河出書房新社)
僕はロボットごしの君に恋をする(山田悠介∥著 河出書房新社)
九十歳。何がめでたい(佐藤愛子∥著 小学館)
逆襲される文明 日本人へ 4(塩野七生∥著 文藝春秋)・他
コミックス・ ペリリュー 楽園のゲルニカ 1~3(武田一義∥著 白泉社)
<文庫>
恋と嘘 映画ノベライズ 講談社文庫(有沢ゆう希∥[著] ムサヲ∥原作 講談社)
8年越しの花嫁 ノベライズ版(岡田惠和∥脚本 国井桂∥ノベライズ 主婦の友社)
不連続殺人事件 改版 角川文庫(坂口安吾∥[著] 角川書店)・他

☆第158回直木賞受賞作!
『銀河鉄道の父』 門井慶喜著  講談社
著者の門井さんは3歳まで桐生にいたということで、直木賞の受賞、
群馬県人として嬉しいですね。
 詩人、童話作家の宮沢賢治はみなさんご存知でしょう。
『銀河鉄道の夜』はアニメ映画になったりしました。
(漫画版は図書室にもあります!)
 宮沢賢治は生前はほとんど評価されずに、37歳で亡くなりました。
生家の商売への反発、父親との信仰の対立、農民の立場に立って生きよう
とした賢治を、では父親はどう思っていたのか。
 物語は賢治の誕生を、遠い出張先にいた父、正次郎がとても喜ぶシーン
から始まります。宮沢賢治という不世出の作家を息子に持ってしまった、
父でありすぎた父、正次郎。けれどこの父だからこそ、作家宮沢賢治が誕生
したのでしょう。不器用な父の愛に、みなさんも触れてみてください。
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