第9回前橋育英高等学校図書委員会読書会
9月15日(火)
今年度で第9回目となりました、図書委員会主催の読書会。
昨年度の読書会参加生徒の推薦で、今年度は太宰治著『トカトントン』をとりあげました。
新型コロナウィルス感染症予防のため、消毒やマスク着用、少人数で席を空けて座るなどの対策を施して行いました。
自己紹介で「気分転換の方法はありますか?」という質問について答えてもらった後、
①手紙の主と同じ気持ちになった「トカトントン」はあったか
②反対に、共感できない、これは実行すればよかったのにと思ったことは?
③なぜ手紙の主には、「トカトントン」という音が聞こえるのか。
④作家からの返事を読んで、手紙の主はその後どうしたと思うか。
などのテーマについて、話し合いました。
何か事を起こそうとするたびに「トカトントン」という音が聞こえ、やる気をなくしてしまう男の話で、生徒達は当時の敗戦後の若者の気持ちに対して、現代の高校生の自分達なりの感想を述べていました。
参加者の感想では、「自分の意見に対して共感してもらえたことがうれしい」というものがあり、これはまさに、同じ本を読んで感想を言い合えるからこそだと感じました。
なお、今回の記録は、各自付箋に感想や意見を記入してもらい、最後に模造紙に貼付する形にし、他の生徒にも見てもらえるよう、後日、廊下に掲示しました。
読書会を通して、本を読む楽しさと語り合う楽しさを、生徒に知ってもらえたらと思います。